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ニュース (1月9日)

(論説)防災訓練が架け橋となる

ロバート・D・エルドリッヂ(在日米海兵隊基地政務外交部次長)

ロバート・D・エルドリッヂ博士
ロバート・D・
エルドリッヂ博士
【在日米海兵隊】2014年10月19日の日曜日、私は和歌山県での災害救助訓練に参加するために、別名ドラゴンズの名で知られる米海兵隊MV-22オスプレイ飛行隊(VMM-265)の隊員達と飛行するという特権に恵まれました。

私が「特権」と記した理由は、この飛行隊が日本に配備されて2年余りが経ち、2013年米海軍作戦部長航空安全賞を最近受賞したことだけではなく、オスプレイが自治体主催の防災訓練に始めて参加したことが私にとっても第三海兵遠征軍や海兵隊太平洋基地にとっても光栄であったからです。

和歌山県との公的な関係は、約一年前の2013年9月に県の議員がオスプレイについて知るために普天間飛行場を訪れたときから始まり、その後私は県議会から2011年3月の東日本大震災におけるトモダチ作戦から学ぶ講演依頼を受け、12月に訪問しました。

私は彼らの災害準備に対する関心に感銘を受けるとともに、仁坂吉信知事の思いがけない訪問の際に、オスプレイの飛来を歓迎するという彼の言葉に嬉しく感じました。

程なくして仁坂知事は当時の小野寺五典防衛大臣にその旨を伝え、オスプレイを含めた防災訓練の計画が始まったのです。

和歌山県は大阪府の真下である紀伊半島の南西部の一部で、景色のよい歴史的な県です。

地名の由来は、和歌浦と岡山の合成語であり、数多くの海岸線と山や谷から成るこの地域の地理を反映した名前といえるでしょう。

和歌山県は多くの悲劇に遭っており、2011年8月には台風12号による壊滅的な洪水(犠牲者50人以上)、1953年7月の豪雨(犠牲者1000人以上)、何百もの家と農地を破壊し200人以上が犠牲となった1889年の洪水、1946年に和歌山県他周辺地域で発生し、1000人以上が犠牲となった昭和南海地震、等が例に挙げられます。

今回は私達にとって和歌山県主催の訓練への初めての参加であり、オスプレイが県レベルの訓練に参加した初めての訓練でした。

訓練はマグニチュード8.7の地震と大津波が紀伊半島で発生した場合を想定して行われました。

多くの組織、行政、軍人、民間人といった約6000人のほか、警察、消防、医療機関、自衛隊のヘリコプターを含む約23機が参加しました。

東日本大震災以来、災害援助における米軍の対応は重要な役割を果たしています。

米軍との協力関係、特に、素早い対応力とアジア太平洋地域での自然災害において幅広い経験を持つ海兵隊との協力に関心が高まっています。

ダマヤン作戦として知られるMV-22オスプレイが見せた台風被害への対応に世界中の多くの人々が感銘を受けました。

MV-22オスプレイは、人員、食糧、水、薬を必要とする僻地にこれらを輸送し、病人やけが人、お年寄りや女性と子供達に対する治療とさらなる支援を行うなど全部で349の飛行任務を遂行しました。

ある日本人医師はオスプレイの有用性を目撃し、「被災地においては海兵隊のオスプレイが唯一運用することができ、窮地を救うものであった」とすら述べています。

大げさに聞こえるかもしれませんが、特に災害対応においては共同で連帯する必要があり、単一的にではなく連携することでこれが成し遂げられるのです。

オスプレイは人道支援と災害救援任務においては確実に選択の基盤です。

オスプレイの航続可能距離、速さ、積載量はほとんどの場所にヘリコプターのように着陸ができるという事実と直結しており、このことはより多くの救援物資をより早く被災地へ運ぶことが可能であることを意味しています。

もちろんのこと、より多くの命を救うことができることも意味しています。

日本政府と自衛隊は徐々にこのことを認識しつつあります。

台風がフィリピンを襲った数日後の11月12日、自衛隊幹部を南東沿岸から数百キロ離れた海上自衛隊の護衛艦「いせ」へと護送する自衛隊の共同訓練を、偶然にもMV-22オスプレイが支援しました。

このことは海兵隊と自衛隊との相互運用と深い協力関係の象徴であり、その訓練はオスプレイにとって、いせへの着艦と西太平洋における初めての訓練でした。

この訓練におけるいせでの任務は、幹部を安全に素早く輸送するということだけでなく(実際、日本にはこの遠さまで航続可能なヘリコプターがありません)、パイロットと乗組員が船上に着艦した機体の燃料補給をしたりコミュニケーションをとったり、互いが共に働くことなのです。

これは実際の作戦で生きる経験です。誰にも知られていないことですが、その月に護衛艦「いせ」は日本のより大きな貢献の一環として、継続中の救助活動を支援するためにフィリピンに派遣されました。

和歌山での災害訓練の際にもいせに着艦する機会があり、指揮管制と医療支援のために、医療チームや被災者役だけでなく防衛副大臣、副知事、中部方面隊司令部司令官といった有力者を船に搬送しました。

私達は岩国飛行場に戻る前に南紀白浜空港、串本、伊勢に寄り(デッキや着陸地帯で4時間近くも時間があったのです)、訓練に関わったパイロットの一人であるデビッド・グッドマン大尉は、その飛行の中でこう言いました。

「訓練への参加を通してそれぞれの役目や責任に慣れ、いざというときに協力し合うことができ、未来への架け橋を築くのです。」副操縦士のザカリー・パッシーニ大尉も同様に認識しています。

ダマヤン作戦において彼らは惨状を目の当たりにし、空からの天使のように救援物資を運び負傷者を搬送しました。

災害を望む人はいません。自衛隊や政府、県や自治体による昨今の訓練、また米海兵隊との協力関係を維持し未来への架け橋を築くことで、和歌山県民と日本全国はぐっすりと眠ることができるのです。


エルドリッヂ博士は日本に24年間在住しており、トモダチ作戦での第三海兵遠征旅団による仙台駐屯地の前線部隊では政治顧問を務めました。3.11の震災以来3年半にわたって、次の大災害に備え災害の影響を受けやすい県との関係を樹立しています。連絡はこちらまでrobert.d.eldridge@usmc.mil

その他のリンク
気象庁による台風最新情報 台風最新情報
米軍が使用する台風コンディションコード TCCOR
在日米海兵隊によるトモダチ作戦 トモダチ作戦
このサイトは米国海兵隊の公式サイトです。                      Posted January 9, 2015